幼なじみと買い物に振り回される1日

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「…………美咲。お前、買い物って言ったよな……?」 「は?何言ってんの今更。当たり前でしょ?」 「じゃあここは何て店か言ってみろ……」 俺は目の前にある建物を指差しながら美咲にそう促した。 俺達の目の前にある店は…… 「何って……ゲーセンでしょ?」 美咲はあたかもここに来たのが当たり前のような口振りでそう言ってきた。 そう。美咲が最初に足を止めたのは商店街の中にあるゲームセンター。 いきなり買い物じゃなくなってんじゃないかよ。 「お前……買い物って意味知ってる?」 「それくらい分かるわよ!!でも息抜きも必要でしょ?」 息抜きって……まだ何もしてませんが? ここまで歩いてきたから疲れたってか?家でジッとしてろよ。 「つべこべ言わず早く行くわよ!!」 「あっ!分かったから腕を引っ張るな……アッー!?」 結局俺は、いつの間にか吹雪の隣から俺の隣に居た美咲に手首を掴まれてゲーセンへ入っていった。
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