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「スゴいのそーちゃん……!?」
まぁ、結果だけ言うと1発でぐだ猫(俺命名)を獲れた訳で、吹雪はそう言いながら俺に抱き付いてきた。
……多分、無意味にスゴいとか言ってるんだろうな。
俺も獲れるとは思ってなかったけどさ。
「中々やるじゃない。はいっ!」
そして俺が景品のぐだ猫を取り、吹雪の頭を撫でていると、美咲がそう言って満面の笑みで右手を前に出してきた。
そこで何時もは俺の奥底で眠っているSの気が騒ぎ出した。
ちょっとからかってやろう。
「ん?何?」
「何って私にくれるんでしょ!?」
「いや、これは俺が獲ったから俺の物だ。欲しいなら自分で獲れよ」
「なっ!?」
俺がぐだ猫を吹雪の頭の上でブラブラさせながらそう言うと、美咲は予想外の出来事にこれまでにない程驚愕していた。
…………そんなにこれ欲しいのか?
楽しいからまだあげないけどな。
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