幼なじみと買い物に振り回される1日

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「な、何でよ!?さっきは私にくれるって…」 「言ってない。さっきは無理矢理やらされたってだけで美咲にあげるなんて一言も言ってない」 「それなら今くれても…」 「ダメ」 「じゃ、じゃあ20円あげるから…」 「ヤダ」 俺は美咲の言葉を悉く遮っていった。 いやー、爽快爽快!何時もは立場は逆だからな。もう楽しくて仕方がない。 ……てか、何で10分の1なんだよ。 でもそろそろキレてきそうだから渡すかな。 「そんな……期待してたのに……」 しかし俺の予想とは裏腹に、美咲は明らかに落ち込んだ様子で俯いてしまった。 えっ……?何?美咲さん……? 何で今日はそんなにしおらしいの?貴女そんなキャラじゃないでしょ? 「私こういうの苦手だから宋一郎にやって貰おうと……」 そこで美咲は涙目+上目遣いというその辺の野郎なら1発でやられてしまう反則技を使ってきた。 うわー……罪悪感がハンパないんですけど……
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