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その後。吹雪の分も挑戦する羽目になったが、5回やって1度も獲れなかったので俺達は別のゲームをすることにした。
ここに来て30分程度で1200円も使うとは……ゲーセンってこんなものなのか?
「むぅ…………」
吹雪さん、そんな恨めしそうな目で見ないで下さい。
獲れないものは獲れないんだよ。
そして俺達は、太鼓をリズムに合わせて叩くゲームをして美咲がパーフェクトを出したり、ゾンビを撃つガンシューティングで吹雪が泣きじゃくったり。
格ゲーで俺が美咲にボコボコに叩きのめされたり、エアホッケーで吹雪・美咲VS俺で2対1の残虐な勝負をさせられたり。
そしてレースゲームで吹雪は逆走。美咲は壁にぶつかりながら。俺は普通に走って1着になるというカオスを作り出したりして時間を持て余した。
……全部俺の奢りなのに殆んど俺にいい事が無いのは運が悪かったとしか言い様がないな。
「うぁ~…!さて、帰るか」
今は午後3時30分。
俺はゲーセンを出た所で両手を上に上げ、伸びをしてから後ろに居る2人に振り向きながらそう促した。
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