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「ちょっと!もう少しそっち詰めなさいよ!!」
「いや、無理だろ。て言うかまだそっちにスペースあるだろ……」
そして今は結局プリクラを撮ることになり。右から美咲、俺、吹雪の順に並んでいて、美咲の右隣にまだスペースがあるにも関わらず美咲はそんな事を言って、俺の腕に抱き付く形で横腹辺りをグイグイと押してくる。
これ以上詰めたら絶対に吹雪の足を踏む自信がある。
「わ、私だってしたくてこうしてる訳じゃないんだからねっ!?」
美咲は未だに横腹辺りを押しながら何故か頬を少し赤くしてそう言ってきた。
そう言うなら押さないで頂きたい。
……てか、赤くなる意味は?
「ふゆぅう!?」
「あっ!?ごめん吹雪!ほらお前の所為で吹雪の足を踏んだだろ!!」
「な、何よ!?そこまで言わなくてもいいでしょ!!ならもっとこっちに寄って私に抱き付いてきなさいよ!」
「意味が分からん!!さっきと言ってる事が真逆なのは気にしたら負けなのか?」
「ふえぇぇぇぇ……」
「あぁ~……悪かったから泣き止んでくれよ吹雪……」
神よ……何故このような修羅場を我に与えたのか。
ぶっ飛ばすぞコノヤロウ。
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