幼なじみと買い物に振り回される1日

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「ほら、貼ってあげるから携帯貸しなさい」 「ちょっ!?おまっ……!?」 美咲はかなりの早業で俺のポケットから携帯を強奪して、自分のプリクラから1枚剥がして俺の携帯に貼り付けた。 貼っていらない……って、もう遅いか…… てか、人のポケットにいきなり手を突っ込むのはどうかと思うよ? 「剥がしたら擦り殺すからね?」 そう言って美咲は俺に携帯を渡してきた。 …………擦り殺すってどうやるの? 「ん……?えぇっ!?」 そして携帯の裏側を確認してみると、そこには3枚目に撮った2人が俺に抱き付いているプリクラが貼られていた。 よりによって何故これをチョイスしたんだ…… 1、2枚目ならともかく3枚目を貼られると母さんだけでなく圭吾や彩夏にも見られたらマズくなる。 「別のに貼り替え…」 「却下」 早ッ!?せめて最後まで言わせてくれよ!? 「そーちゃん見てなのー……!」 あの……吹雪さん……?俺の金だからプリクラをおでこに貼るとか無駄遣いは止めて下さい。
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