4095人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
美咲にバットの如く振り回されてから数日が経ち、遂に1年で最も忙しいこの日が来てしまった。
「明けましておめでとうございます!宋ちゃん♪」
時刻は24時。今は居間に居て、母さんは笑顔でそう言ってきた。
そう、正月だ。
この氷北神社では、1月1日~3日まで初詣に来る人が他の都道府県からも訪れる。
そして出店も境内に軒を列ねるので利益も1年で1番大きいが、疲労も1番大きい。
「ああ、明けましておめでとう」
まぁ、町内会の人達も色々と協力してくれるから倒れることはないけどな。
「明けしまておでめとう……?」
そして俺達のやり取りを見ていた吹雪は、何を言ってるか分からない。といった様子で首を傾げながら真似して新年の挨拶をしている。
出来てないけどな。
「新年ということで初チュー等は…」
「いらねぇ」
新年早々ぶっ飛んでくれるじゃないか。
最初のコメントを投稿しよう!