1年で最も忙しい3日間~1日目~

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そして俺達が年越しそば……もとい年越してからそばを食べていると、不意に玄関の扉を叩く音が聞こえてきた。 「初詣の参拝客ですかね?」 「いや、それにしては早過ぎるだろ。ちょっと出てくるよ」 「ふーちゃんも行くのー……!」 俺がそう言って立ち上がると、横で年越してからそばを食べていた吹雪も立ち上がり、俺達は年越してからそばが伸びるのを覚悟で玄関へ向かった。 「メリークリ……じゃなかった。ア・ハッピーニューイヤー!」 「…………」 俺は今のを見なかったことにして扉を閉めた。 何故、彩夏がこの時間に……? しかも最初ちょっと間違ってたし。 まだクリスマス気分が抜けてないのか? 「ふゅ……?そーちゃん、今の何なの……?」 「ああ、幻覚だよ幻覚。さぁ戻ってそばを食べよう」 「うわーん!?イチロー君、何で閉めるのさー!?初イジメ?初イジメなのっ?」 俺達が居間に戻ろうとした時に、彩夏が扉を叩きながら涙声でそう言ってきたので、何だか可哀想だから開けてやることにした。 何だよ初イジメって……
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