4095人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………は？なにゆえ？」
何を言い出すかと思えばこのドバシは。
「……今、ドバシって言わなかった？」
「イッテマセン」
彩夏は怪訝そうな視線を俺に向けてそう言ってきた。
中々いい堪してるじゃないか。でもこんな時間に訪ねてくるのはどうだろう。
「いぃ～れぇ～てぇ～よぉ～！？」
彩夏は、そっちの事情は知ったことかと言わんばかりに足に力を入れ扉を抉じ開けようとしている。
フッ……帰宅部のお前が俺に勝てるとでも……
「おっ！？うおぉぉぉぉぉ…！？」
ところが、俺も負けじと力を入れている筈なのに扉は少しずつ開いてきている。
な、何だっ…！？彩夏の何処にこんな力が……！？
「恋する乙女は無敵なのだぁー！！お邪魔しますっ！」
「うわっ！？…………くそ」
そして遂に扉は全開に開かれ、彩夏が我が家に侵入してきた。
……てか、恋する乙女って今関係ある？
最初のコメントを投稿しよう！