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はっ!?まさか吹雪もっ!?
俺は嫌な予感が頭を過り、彩夏とは反対側に座っている吹雪の方へ顔を向けた。
「れも……いひほー君がろーひてほ飲ひはいってひうはらオイラがくひ移ひれ……」
その時に彩夏が何か言っていたが、構ってられないのでスルー。
「んきゅ……!んきゅ……!ぷはっ……!」
「えぇ~……」
俺の嫌な予感は的中していて、既に吹雪はチューハイを飲んでいたが、何故か何時もの様子と変わらずお茶を飲んでいるかのような感じで息を吐くと、両手で缶をちゃぶ台の上に置いた。
えっ、何?雪女って酔わないの?それともただ単に吹雪が酒豪なのか?
まぁ、酔わないなら放っといていいか。
どうせ人間じゃなく妖怪だし。
俺は再び彩夏からチューハイを奪う為に顔を彩夏の方に向けた。
「彩夏、それを渡せっ!!」
「やらっ!!」
「渡しやがれっ!!」
「らめっ!!」
俺が何度も奪おうとすると、彩夏はそれを全て避けた。
何時もはそんな俊敏な動きしないクセに~…!?
「うっ……!?」
「……ん?」
「きぼちわるい……」
「えぇっ!?おまっ…!えぇっーーーー!?」
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