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「ふに……むにゃむにゃ……」
「ふゅ……そーちゃん抱っこ……」
あの後、俺は彩夏をトイレまで連れていき。戻ってきてから彩夏は眠ってしまい、それに釣られてか吹雪も一緒に眠りこけている。
ったく……幸せそうな寝顔しやがって。
頬を突いてやろうか。
「うにゅにゅ~…!?」
俺が彩夏の頬を突くと、彩夏は幸せそうな寝顔から一転して苦しそうな表情をしてそんな唸り声を出している。
柔軟性があるかと思えば中々の弾力もあるという何とも言えない感触。実に面白い。
「あの…………ごめんなさい。宋ちゃん……」
そして俺がそろそろ頬を引っ張って遊んでやろうかと思っていると、隣から母さんが顔を覗かせながら申し訳なさそうにそう謝ってきた。
「ああ、別に気にしてないよ、何時もの事だし。それに息抜きも必要だからな」
「うぅ……宋ちゃん!?」
「うわっ!?だ、抱き付くな!?」
母さんは俺がそう言うと、飛び付くようにして抱き付いてきた。
これは余談だが母さんは酔いも早いが、酔いが醒めるのも早いので何時も酔いが醒めた後はこうして謝ってくる。
ホント変な所で律儀というか……
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