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「えっ……そうなの?」
美咲は俺がそう言うと、目を開けてキョトンとした表情でそう尋ねてきた。
「ああ、美咲が探してる物はここにない事を伝えようとしただけだ」
「なんだ……期待して…じゃなくて恐がって損したじゃない!!」
美咲は俺の言葉に一瞬寂しそうな表情をしてから怒った表情になり、俺にそう言ってきた。
てか今、期待して…って言わなかったか?
「て言うか探してる物はないってどういうことよ?」
しかし美咲は俺のそんな疑問も、知ったこっちゃないと言わんばかりにそう尋ねてきた。
「だから、えっちな本を俺は持ってないんだよ」
俺はそんな思春期真っ只中な男子よろしくな代物は所持していない。
そういうのに興味が無いと言えば嘘になるが、欲しいと思う程興味は無いし、それにもし欲しいと思ったとしても、母さんに見つかるとどうなるか分からないので絶対持たないと思う。
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