雪と共に来た出会い

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ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ! 「うーん……もう5時か……?」 俺は部屋に置いてある目覚まし時計によって起こされた。 何故5時かと言うと……夜は境内の掃除をして、朝は本堂の掃除をするからだ。 境内の掃除と本堂の掃除を一気にやろうとすると軽く10時間は掛かるから朝と夜の2回に分けて、毎日掃除している。 「ん……?体が動かない!?金縛りか!?」 俺は目覚まし時計を止めようと体を動かしたが、ピクリとも動かない。 そして自分の周りを見渡してみると…… 「くぅ……くぅ……」 「すぅー……すぅー……」 2人が規則正しい寝息を発てて俺の体に抱き付いていた。 「そうか、昨日コイツ等を泊めたんだっけ……」 てか、俺の布団で寝るなら俺が布団を2つも持ってきた意味無いし…… そして今気付いた…… コイツ等、体だけじゃなく脚も絡ませてらっしゃる……
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