雪と共に来た出会い

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「ふぅ……何とか脱出できたな」 俺はあの後、上半身の服を脱いで2人の抱き付きという名の呪縛から解放された。 だから今は必然的に上半身裸の状態だ。 「取り敢えず着替えるか……」 俺は掃除をする為に動きやすいジャージに着替えようとして、取り敢えずズボンを下ろすと不意に部屋の扉が開いた。 「宋ちゃんそろそろ起きない……と………」 当然扉を開けたのは母さんで、俺が着替えている姿を見るや否やフリーズしてしまった。 最悪だ……最悪のタイミングだよチクショー…… 「あの……母さん?扉を閉めて…」 「きゃー!?宋ちゃん何でそんな格好をしてるんですか!!誘ってるんですか?誘ってるんですね!!」 俺が母さんに扉を閉めて貰うように促そうとすると、母さんはそれを興奮した声で掻き消した。 誰か助けてくれないかなー……
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