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「そうか……俺、母さんの朝飯毎日楽しみにしてたのになー……」
俺が落ち込んだ感じでそう言うと、母さんは目にも止まらぬ速さで俺の部屋から出ていった。
どこにそんな力が……?
まぁ後は美咲だな。
「美咲……」
俺は美咲に顔を向けて、まだ俺の体をジッー、っと見ている美咲に声を掛けた。
「えっ?なに?脱がしてほしいの?宋一郎がそう言うなら……べっ、別に私が脱がしたいんじゃないからね!?」
すると美咲は俺は何も言ってないのに、そんな事を言いながら1人で騒ぎ出した。
てか、何で脱ぐのを手伝って貰わないといけないんだよ。
「いや、そうじゃなくて……俺、美咲の手料理食べてみたいな」
「えっ……し、仕方ないわね!?どうしても、って言うなら私が美味しい朝ご飯を作ってあげるわよ!!」
俺がそう言うと美咲は……「べ、別に料理が作りたくなっただけなんだから!?」とか言いながらスキップして部屋から出ていった。
俺も、どうしてもとは言ってないけどな。
最近の美咲はよく分からないな……
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