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「ふぅ……こんなもんかな?」
俺は本堂の掃除を終わらせて、息を吐きながら額から流れる汗をジャージの袖で拭った。
因みに本堂の掃除は基本的には雑巾でする。
賽銭箱や窓を履き、本堂の中に納められている神棚や刀の手入れをしたり。
刀が納められているのには訳があって、夜の稽古と深く関わりがあるのだが、それはまた後で話すことにしよう。
「宋ちゃーん!!お楽しみの朝ご飯ですよー!!」
そして俺が靴を履いていると、家の方から母さんがそう呼び掛けてきた。
タイミングバッチリだな。
そして俺は、「分かった」。と返してから足早に家に戻っていった。
「あれ?……彩夏は?」
俺が居間に着くと、そこには彩夏の姿はなく、母さんと美咲が机の上に色々並べている所だった。
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