雪と共に来た出会い

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「おい、彩夏!起きろ!!」 取り敢えず俺は、何時もより3割増ぐらいの声で彩夏に声を掛けた。 「ふみゅみゅ……貴方と…合体したい……」 しかし彩夏は起きる様子もなく、寝返りをうちながらどこかで聞いたような寝言を言っている。 てか、合体?俺に言ってるんじゃないよな……? 「彩夏、飯だ!!起きろ~」 次は彩夏の頬をプニプニとつつきながら声を掛けた。 彩夏の頬の柔らかさはマシュマロの如し。 「はひっ……?あれ?イチロー君……どうして服を着ちゃったの?」 すると彩夏はやっと起きた様で、目を眠そうに擦りながら俺に顔を向けて、訳の分からないことを尋ねてきた。 俺が服を脱ぐ夢ってどんな夢だよ…… 「朝飯がもうできてるんだよ。寝惚けてないで早く行くぞ?」
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