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「ふえっ!?もしかしてイチロー君……オイラの事嫌いになっちゃったの……?」
………………は?
「いや、嫌いとかじゃ…」
「ふえーん!?イチロー君に嫌われちゃったよー!?もうお嫁にいけないよー!?」
彩夏は俺の言葉も聞かず、そんな事を言いながら泣き出してしまった。
それを言うなら生きていけない。だろ?
今はそんな事はどうでもいいんだよ。今は彩夏の誤解を解かないと……
「彩夏、別に俺はお前の事は嫌いじゃないぞ?」
俺はなるべく彩夏に聞こえるくらいのボリュームで、背中を向けたままそう言った。
「えぐっ……ホント……?ぐすっ……」
そして彩夏は俺の言葉が聞こえた様で、泣き止んではいないものの嗚咽を漏らしながら伺う様にそう尋ねてきた。
てか、何で俺が泣かせた的な感じになってんの?
早く朝飯食いたいんですけど。
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