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「あぁ、本当だ。それより先ずパジャ…」
「じゃあこっち向いて?」
なん……だと……?
彩夏は俺がパジャマのボタンを留めるように促そうとすると、それを遮ってそんな事を言ってきた。
てか、無理だろー……
「嫌いじゃないならこっち向いてくれるよね……?」
そして彩夏はそんな俺の心境も知る訳もなく、又もや泣き出しそうな声色になりそう尋ねてきた。
「あーっ!!向けばいいんだろ!?向けば!!」
そして俺はこれ以上泣かれるのはさすがに良心が痛むので彩夏の居る方へ振り向いた。
顔は天井に向けて……
「や、やっぱりオイラの事嫌いなんだ……目も合わせてくれないなんて……うわーん!?」
しかし彩夏がそんな事を許す筈もなく、結局泣き出してしまった。
誰かコイツの取り扱い説明書とか持ってないかな……?
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