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そして自室に着き、俺は部活が始まるまでの時間に宿題をしようと、勉強机に座って色々準備しているのだが……
「イチロー君遊ぼうよ~!!遊ぼうよ~!!」
彩夏が五月蝿くて出来ねぇ……
彩夏は俺の服の袖を引っ張りながら幼稚園児みたいに駄々をこねている。
てか、服伸びる!?
「ちょっ……放せバカ!!俺は早めに宿題を終わらせたいんだよ!!」
俺は彩夏に掴まれている方の腕を振りながら少し強めにそう言い放った。
「ねぇねぇ~!遊ぼうよー!!遊ぼうよー!!」
しかし彩夏は袖を放すことなく、さっきと同じように上下に引っ張っている。
くっ……聞いちゃいねぇ……
「あ~…もう!?分かった!!ちょっとだけだぞ!?」
「ホント!?」
そして最後は結局俺が根負けして、少し遊んでやることにしてそう言うと、彩夏はこれまた幼稚園児の様な、輝いた笑顔を俺に向けてきた。
服……伸びてるし……
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