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「ほらほら……観念してその手を放せよ」
「ダ、ダメっ!?イチロー君!!これを取ったら……これを取ったら……」
「そりゃ!!」
「イヤーーーー!?」
「あーあ、負けちゃった……」
「本当に彩夏は弱いな。ババ抜き」
「宋一郎はずっと私に負けてるけどね」
「うっせ!!」
俺達は今、ババ抜きをして遊んでいる。
因みに最初のは俺が彩夏の手札からダイヤの6を引いてアガった所だ。
「むー……弱くないもん!!今のはほんの小手調べ。次は負けないんだから!!」
彩夏は頬を膨らませてそんな事を言ってきた。が……
「残念ながら次はない。何故なら俺は課題をするからだ」
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