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俺がそう言って立ち上がり、課題をする為に椅子に座ろうとすると……
ガシッ!
「イチロー君、勝ち逃げはダメだよ!!」
予想どおり彩夏は腕を掴んできた……のではなく、何故か俺の腰辺りをホールドしてきた。
胸が当たってるよ胸が。
「おい彩夏……離せ。しかも俺は2位だから勝ち逃げじゃない」
「ぶー!!勝ち逃げたもん!!イチロー君は2位で1位じゃないけど勝ちでオイラが3位で勝ち逃げで……あれ?」
俺が彩夏のホールドした腕を外しながらそう言うと、彩夏は不満そうに頬をプクッーっと膨らませてきた。
てか自分が言った言葉で混乱してんじゃねぇか。
「美咲、彩夏のこと見ててくれよ」
俺は未だに混乱している彩夏を放置して美咲にそう言いながら椅子に座った。
「うん。それでその出来た課題を私に見せてくれるのね、分かります」
いえ、分かってません。誰が見せるかよ。
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