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「そういえば何で美咲も着いてきてるんだ?今日は弓道部は休みだろ?」
そして俺達は学校に着き、俺は校門を通ったところで睨んできている美咲と目を合わせずにそう尋ねた。
だって目を合わせたら噛み殺されそうだもん。
因みに美咲は弓道部で、俺が剣道部と掛け持ちで弓道部に入っているのは美咲に無理矢理入部させられたから。
そして剣道部と弓道部が同じ時間に練習することはまず無い。
理由は剣道場と弓道場が隣にあり、剣道部が練習していると音が響いて集中出来ないかららしい。
「私も剣道部を見学するのよ悪い!?何か文句あるの!?」
そして美咲は俺は何も言ってないのに、さっきより更に睨みを利かせてそう言ってきた。
「いや、別に文句はないけど……何で怒ってるんだ?」
「べ、別に怒ってなんかないわよ!?………宋一郎の剣道してる姿が見たいのよ」
俺がそう尋ねると、美咲は顔を赤らめて俯きながら言ってきたので後半は聞き取れなかった。
まぁ、大した事でもないだろうから聞き返さないでおこう。
そして俺達は雑談をしながら剣道場の方へ歩いていった。
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