雪と共に来た出会い

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北守波高校の剣道場は全国にいっている事もあってかなり広く、1度に8組試合が出来る程だ。 そして、そんなだだっ広い剣道場を見渡してみると、倉庫の前でせっせと防具や竹刀を手入れしている1人の女子の姿が視界に入った。 「あっ!そ、そそそ宋一郎先輩!?お…おお、おはようございます!!」 そしてその女子は俺が入ってきたことに気が付くと、駆け足で近寄ってきて緊張した感じにそう挨拶をしてきた。 「ああ、おはよう有佳里。今は昼だけどな!」 俺は駆け寄ってきた女子におどけた感じにそう返した。 彼女の名前は佐藤 有佳里(サトウ アカリ)。 剣道部のマネージャーで身長は俺の鳩尾くらいの茶髪ロングの少しあどけなさが残る女の子。 「す、すすすすいません!?ごち晩ごさいます!!」 有佳里は俺の冗談に顔を赤くして、頭を下げながらそう言ってきた。 うん、何かごっちゃになってるよね。image=307527076.jpg
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