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「ほら、落ち着け……深呼吸だ。スーハー、スーハー」
俺はそんな有佳里に、深呼吸をするジェスチャーをしながら深呼吸をするように促した。
有佳里は入部当初から俺の前ではこんな感じで、他の奴なら普通に喋るのに何故か俺の前では緊張した感じになる。
俺、何かしたかな?
「は、ははははいです!!スピッ!スピッ!ス…ゲホッゲホッ!?」
おいおい……スーハーだって言っただろ?何で深呼吸でむせるんだよ。
「そ、そういえば……ゲホッ!そちらの方々は……?」
そして有佳里は少し落ち着いてきたのか、彩夏と美咲に涙目になった目線を向けてそう尋ねてきた。
「ああ、紹介するよ。こっちが今日見学する俺のクラスメ…」
「イチロー君の彼女の彩夏だよ!」
えぇーーーーーーーー!?
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