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そんな雄叫びと共に、剣道場の扉が開かれたと思うと、1人の男子生徒が俺の前に現れた。
面倒臭いのが来たな……
「フハハハハッ!!どうやら逃げ出さずにちゃんと来たようだな!!」
その男子は俺に指を差しながらそんな決めゼリフ的な事を言ってきた。
そう、その男子とは昨日電話を掛けてきた、自称俺のライバルの西崎圭吾(ニシザキ ケイゴ)。
茶髪セミロングの無造作ヘアーで、大して顔も良くないクセに無類の女好きという、今世紀最悪の世紀末少年だ。
まぁ悪い奴ではないんだが……
「ビビって言葉も出ないか!!」
ちょっと頭が残念な奴なんだよ。
「お前は口だけは達者だな」
「オホッ!?美咲ちゅわんに彩夏ちゅわんじゃないか!!」
圭吾は俺の両隣に居る2人に気付いた様で、俺の言葉を無視して目を輝かせてきた。
いや、聞けよ。
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