4095人が本棚に入れています
本棚に追加
そして圭吾は、2人にスリーサイズやら携帯番号やらを尋ねていたが、俺は無視して着替える為に更衣室へ入っていった。
そして何事もなく着替え終わり、俺は外に置いてある雑巾で剣道場の床を拭き始めた。
剣道部には“掃除に始まり掃除に終わる”という心得があって、剣道場に入ってきた者から掃除を始めなければいけない。
そして練習が終わると部員全員で、また剣道場の掃除をするという決まりになっている。
これは顧問の先生が決めた事で、その先生は剣道で全国一になった実力の持ち主で、俺達は文句を言うことなく寧ろ誇らしげにそれに従っている。
「なぁなぁ、宋一……」
そしてどうやら圭吾も着替えを済ませた様で、俺の隣に並んで床を拭き始めながら俺に声を掛けてきた。
「どうした……って、えぇっ!?」
そして俺は声を掛けてきた圭吾の方を見て、驚愕した。
最初のコメントを投稿しよう!