雪と共に来た出会い

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そして着替えも終わり俺達が剣道場から出ると、そこには衝撃的な光景が広がっていた。 「うわぁ…!?雪だー!!」 そう、彩夏の言う通り外には積もってはいないものの、雪が降ってきている。 普通に考えたら降っても何らおかしくはないのだが、俺の場合は話が変わってくる。 自分で言うのも何だが、俺は世間一般で言う晴れ男ってやつだ。 でも晴れ男でも雨が降る時はある。 例えば怪我をしたり風邪をひいたりすると、たとえ外に居たとしても雨が降ったりする。 当然家の中に居たら普通に雨は降る。 しかし今は俺は健康で、外にいるのにも関わらず雪が降ってきている。 これは……何か起きるかもしれないな…… 「何してんだよ宋一?早く行こうぜ?」 いつの間にか俺は立ち止まっていた様で、圭吾がそう声を掛けてきた。 「あ、あぁ……」 そして俺達は帰路に着き、雑談しながら帰っていった。
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