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車を降りると柴崎さんが瀬谷さんに電話をかけた。
「あっ、こんばんゎ~♪もぅ着きましたか?…はい…あたし達は〇〇の前にいますよ!…はーい♪じゃ待ってまーす♪」
瀬谷さん達は遠くから来るらしく、この辺のことがよくわからないようだった。
「今ここに来るそうです♪分かりやすいように、この辺りで待ってましょ♪」
「だね。ここ分かりにくいもんね」
柴崎さんと山咲さんのやり取りを聞きながら、あたしはすっごく緊張していた。
不安と期待でいっぱいってこういうことを言うんだね。
「あっ!来た来た!」
そう言って柴崎さんが白い大きな外車に向かって手を降っている。
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