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「おい!藤堂!」
「あ、はい?」
瀬谷さんに呼ばれ、笑いが収まらないまま藤堂くんが振り返ると、今度はあたしに小声で瀬谷さんが指示した。
(藤堂に本当の歳、教えてやって)
思わず吹き出しながらコクンと頷き、すぐに藤堂くんに耳打ちした。
(瀬谷さんがね、山咲さんは俺とタメだって。)
「あ~やっぱり!だよな?」
この何気ないやり取りが、あたしは楽しくて、おかしくて笑いが止まらなくて…
だから、この、始めの一時間くらいの盛り上りからは、このあと起こるバトルは本当に予想できなかったの。
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