プロローグ

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2年前の戦争……そこに彼はいた。 「クソッ!慎二!‥‥起きろ!慎二!」 彼は一人の青年を抱き抱えている。 「水樹‥‥別に俺は寝てねぇよ‥‥‥‥」 彼は……水樹は青年を抱き抱えたまま立ち上がろうとした。 「慎二!よかった!まだ生きて…「なあ‥‥水樹‥‥俺はもうダメみたいだ‥‥‥」 そう呟く青年……慎二は続けた。 「唯に‥‥最後に一目、唯に会いたかったな‥‥‥水樹‥唯を頼んだ………」 慎二と呼ばれる青年は静かに息を引き取った………。 「……慎二ぃぃぃぃいいい!!」 …………これは彼の物語…………。
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