†あたしの居場所†

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何あの人!! あんな風に女落としてんの?! あれに引っかかる女もバカね!気持ち悪いッッ!! 授業中も先輩の事で頭がいっぱいだった。 5時間目も、6時間目も。 あッ!好きとかじゃないから。 「おい、坂羽。問題を解け。」 先生の声で現実に引き戻される。 (聞いてなかった!) 焦りながらも黒板に目をやる。 (何だ。あの問題をやればいいのね。) 黒板にスラスラと答えを書いていく。 「おッ!正解だ。さすが学年1位!!」 「チッ。生意気。」 あたしだって学年1位なんていらない。 目立てばあなたにイビられるからね! でも学年1位にならなきゃいけない理由がある。 それは母が1位じゃないと許してくれないから。 全ての授業を終え敷島に捕まらないよう逃げるように帰宅した。
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