冒頭

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―子供の頃、自分の周りだけが世界の全てであると思っていたー 子供の頃っていうのは、後から振り返ってみると思い出せないことが多い。全てにもやがかかったように、幻想的な雰囲気の中に包まれて、ただ歩いていたから。 そんな子供の頃の思い出でも、僕には1つだけ、鮮明に覚えている事があった。と言っても『鮮明』という表現は適さないかもしれないし、昔の思い出を美化しているだけなのかもしれない。 でも、確かに今でも覚えている。 ーあの夏の日をー
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