禁断の恋。

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柔らかな茶色に染められた髪。 その下には、 此方を射抜く様に真っ直ぐな視線。 通った鼻梁の下には、 愉しげに吊り上がった唇。 更に下降すれば、 筋の浮いた首筋と突き出た喉仏。 服の影から覗くのは、 鎖骨と鍛えられた胸板。 それを見ながら、きゃあきゃあと黄色い声で騒ぐクラスメイト達。 まるで、餌を強請るひよこのようだと、私は生暖かい目でその様子を見守る。  
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