禁断の恋。

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私の手から奪われたペン。 素早く動く大きな手。 反対側に輝く銀の光。 ついボーっと、輝くモノを眺めていると、 頭に軽い衝撃を感じ、視界が暗くなった。 そして降る、苦笑気味の柔らかい声。 頭に乗せるように返却された台本を手に取れば、 声そのままの顔で貴方が笑っていた。 髪に薄く残った感触に、 私は少しくすぐったいような甘さを感じていた。  
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