17人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
僕んちのじじいはひなたぼっこばかりしていた。
暇があれば近所のじじい達とゲートボールみたいなのしてた。
そんなじじいが先日倒れた。
実は前から病気だったらしく、ちょくちょく病院にも通っていたらしい。僕には知らされずに病気はどんどん進行しているみたいだ。
思いきって父さんに聞いてみた。
「じぃちゃんって病気なんだろ?じぃちゃん死なないよな!!平気だよな!!」
父さんは静かに口を開いた
「おじいちゃんはな…」
たぶんもう助からないとか言われるのを僕は薄々気付いていた。
「…おじいちゃんはな、恋の病になったんだよ。」
「は?」
「おまえの彼女いたろ?あのスタイルのいい子だよ。」
「だって倒れたじゃないか!!」
「倒れたのは恋しすぎて、息苦しかっただけらしい。あの子の写真が病院に飾ってあったぞ?」
「……じ…じじいッ!!」
最初のコメントを投稿しよう!