悪の大魔王

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「ガハハハ、よくぞここまできた!ワシが魔王のチョーワルーイだ!おまえを殺す前にひとつ聞いておきたいことがある。貴様それほどの力を持ちながら、なぜ人類の味方をするんだ?ワシのもとへ来い!そうすればこの世界で我らへはむかう奴などいないぞ!」 「………。」 「そうか嫌か。では死ぬがいい!ワシの魔力にはむかうとどうなるか、人類に見せつけるいい機会だ!!」 「………。」 「どうした!!黙っていてはつまらないぞ!!何か言ったらどうだ?さてはワシを見て怖くなったか?勇者にしては腰抜けだな!!」 「………。」 「あーはっはっはー!!」 「ワンッワンッ!!」 「吠えても無駄だ!いくぞ!!」 「ワンッワンッワンッ!!」 ちょうどそのとき、魔王の部屋に勇者がたどり着いた。 「…!?…な、なんで魔王は犬なんかと戦っているんだ…?」 「いたたたた!やめんか!!」 勇者は犬に負けている魔王を柱の影からのぞいていた。 「頑張れ魔王…。 」
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