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知っている人が沢山いた
下らない人ばかりで嫌になった
そして皆は口々に言う
──いいよ、これ以上いかなくて──
──ここは安全なんだから──
──進めば失敗するかもしれないのだから──
だから、ここ止まりだって構わない
私もそう考えた
私は失敗したくなかった
そして私も腰をおろす
隣には知らない男がいた
男は喋った
──大丈夫、安全地帯は安全なんだ──
そう、良かった……私は死にたくない
──ここが、本当に安全地帯ならね……?──
この世界で初めて話した相手はすくと立ち上がった
カーテンがひかれ私の身を包み視界を隠す
辺りは一瞬にして戦場になった
散乱銃は部屋を無茶苦茶にする
騙された
気付けばそこには誰もいない
荒らされた部屋だけが残る偽物の安全地帯
ここはサインではなかったのだ
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