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私はカーテンからそろりと抜け出すと、ゴールを目指して進み始める
一体どれだけ時間をロスしたのだろう?
わからない、私の頭上の看板には
『1653人→973人』
と書かれていた
地図がかかれた看板には現在地点とコサイン・タンジェントの行き方が書いてあった
これがアテにならないことは既にわかっていた
わかっていてもあてにするしかないことも
私が歩いていると、校庭には看板がたっている
『32人→15人』
気付けば看板を目にする機会が増えていく時期になっていたのだ
それは必然であり、私は常に看板を気にしなければならない
げた箱に辿り着く
そこの看板にはこう書いてあった
『2人→1人』
冷や汗が伝う
ついに私は一人になってしまったのだ
振り向くと看板にはこう書いてあった
『1人→ dead or aliVe?』
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