【1人目の男】

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ちょうどその頃周りでもカップルが次々に誕生💧 スポーツ大会やら文化祭、秋はイベント目白押しで 世間は間もなくクリスマス🎄 私は運良く(?)カップルとなったものの、このイベント満載の時期をどう乗り越えたらいいのか分からない💧 実質2人目の彼氏。 でも1人目は夏休み限定💧 しかも手すらつないだ事もない‼   こういうのって男の人がリードするのよね⁉ シャイな彼はどこに行きたいとか、何がしたいとか、私に要求する事は一切なくただただ月日は流れ、9ヶ月という当時ではカップル交際 ランキングのベスト3に入るくらいの記録だけが輝いていた。 一応彼の🏠に行ったりもした。 彼の🏠は農家で、サラリーマン家庭で育った私にはチョットしたカルチャーショックも感じたりもした。 手土産に貰った野菜や果物を親に渡す時に『友達の家で貰った』とついたたわいもない嘘。きっと母親は気付いていたでしょう。 彼のお母さんに 『あの子はあの通りの子だけど、末永くよろしく』と言われた時にはなんだかとても嬉しく思ったのを思い出す。 あの頃、初めて結婚を意識した。 付き合う=結婚というのは昔から私の中の根底にはあったのだけど、それまで機会に恵まれる事もなかったせいか、その時初めて想いが明確になった。 当時カップルの間で、あるモノが流行った。 100円ショップのオモチャコーナーなんかにあるつなげて遊ぶカラフルな輪っか💍✨ それを指にはめたり、あるいはHを済ませたカップルが同じ色の輪っかをジャージのファスナートップに付けてみたり。 私たちは2人揃ってそういうノリもなく、ただただ交際が長いというので周りからは『おこちゃまカップル』と呼ばれたりしていたようだった。 私はそれでも良かった。 将来『大人になったら』この人と結婚する。まだ焦る必要はないんだと。 『大人』の定義なんてその頃は知るよしもなかったけれど、漠然とそう思っていた。 ただ好きな人とそばにいられる幸せ。 そんな私にも焦りはあった。 本当にこの人は私の事を好きなんだろうか? 私は自分から告白した負い目から、自分を抑えて抑えていた。 自分から手もつなげない。 自分から行きたいところも言えない。 そんな私が、一代決心で告げた 『私の事好きならキスして欲しい』 私にとっては心臓が飛び出る程の言葉だったが、彼は無言で拒んだ… 私は悟ってしまった。 ぁぁ、この恋も終わる。 その出来事もショックだったが、数日後別れは突然にやってきた。
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