【1人目の男】

4/4
前へ
/102ページ
次へ
中2秋。 私の恋は終わりを迎える。 ある日同じ部活で彼と同じクラスの女の子からこんな事を言われた。 『ねぇ別れたって聞いたけど、いつ別れたの?』 ??『別れた』??『私が』?? 私はただ呆然としてしまった。 私はどうやら振られてしまったらしい。 ただその現実があまりに残酷で、悲しくて、辛かった。認めたくなかった。 友達にお願いして彼本人の気持ちを聞いてもらう事にした。 結果は変わらなかった。 私はしばらく脱け殻の様になり、しつこく彼を想った。 その年の文化祭もしつこく彼と回れないかと友達経由でお願いし、断られた。 今思えば、かなり迷惑な事だったと反省。 それでも、ずっと好きだった。 友達には『卒業式に告白する』と公言していたが、日に日に目に見えて私を避けていく彼の態度に、いつしかあきらめる事を決めた。 そして中学卒業。 高校は隣町の私立へ。 勉強の苦手な私はまた陸上への道へ。 新たな(波乱な)恋の予感⁉
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加