花も団子も

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 それを《恩》だとか《借り》だとかに当てはめる二人ではない。言うなれば信頼関係、情、と言っても良いだろう。大きく煙を吸い込み、もう一度笑いながら言い寄った。 「俺ぁ花見なんて何が楽しいか解んないねぇ。確かに綺麗だとは思うがよ?ただそれだけだろうよ。…なあ、何か奢れよう。」  悪戯そうな笑みを浮かべ弥平は三色団子の串を差し出した。一瞥した参護はまた煙を呑み込んだ。 <<花も団子も>>了
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