230人が本棚に入れています
本棚に追加
それは、ある晴れた日。
桜舞い散る神秘的な風景をバックに、二人の若い男女が歩いている。
男性の方は、高身長でなかなかの美形。女性の方は、ショートヘアで男性の肩くらいの身長である。顔はどこかあどけなさを感じるが、それが彼女の魅力なのだろう。
ふと、男性が何か呟き二人は立ち止まる。
…………。
数秒が経過して女性の顔が驚きに包まれる。桜の花びらがそっと彼女の肩に落ちる。
「本当に?」
「うん、遅くなってごめんね」
二人は無言で抱き合う。桜吹雪が一層、二人を包みこむ。
最初のコメントを投稿しよう!