第一話 拾い犬れいん

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残る一人の言葉を無理矢理遮ろうとするかの如く、れいんは着地と同時に男の内側に入り 無防備な腹にアッパーを打ち込んだ。男はセリフを言い切れずに倒れた。 「す……」 「…馬鹿かこいつら」 「…凄い……」  男子高生は、呆気に取られて地面に尻を着いた。 「大丈夫? 何も取られてない?」 「あ……だ、大丈夫です……」 「どうした?」 「こ、腰が……」 「…腰が抜けたの?」  れいんは、馬鹿にするような顔で男子高生を見た。 「情けない」
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