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「最近そういう子多いらしいわね。ニュースで見たわ。そりゃあつらいことはあるでしょ
うよ。でもねえ、親が少ない稼ぎを遣り繰りして必死に行かせた高校を簡単に止めちゃう
なんて、私はよくないと思うのよね」
「…………」
「はいお釣り!」
れいんはお釣りを受け取った瞬間脱兎の如くその場から逃げ出した。
「いかんなー……もっと自分の立場を明確にしとかないと……」
そう言いながらも、頭の中はさっき聞いたバット男のことで一杯だった。
「…夜か」
そう、呟いた。
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