第一話 拾い犬れいん

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また数分後――   ジリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!! 「…うるさい……うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいう るさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!」   れいんは叫びながら目覚ましにエルボードロップを炸裂させた。目覚ましは静かに なった。 「ふふふ……分かってるよ、アンタはこの程度じゃくたばらないんだ」   れいんは遠くに弾かれた目覚ましを利き腕の右手で掴み、ぶんぶん回した。 「あんたを黙らせるには――」  西武の西口投手のフォームを真似て、れいんは振りかぶった。 「こうだあぁぁァ!!!!」
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