プロローグ

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私は何もねだらない子どもだった。 それは抑えているのではなく、生来関心や感情があまりない性根だったから、両親には聞き分けの良い子とも、可愛げのない子とも思われていた。 だけど、私に不幸が訪れたとき。 狂おしいほどの感情が、自分の心のなかに潜んでいること初めて知った。
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