①くび

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『いらっしゃいませ』 次々とボーイ達が声をあげ、黒い影となってうごめいている。 『お~い、ここだ、ここ!』 と、叫ぶ声が聞こえた。 誰とも待ち合わせをしていないハズなのに、声の方に顔を向けた。 7人の男と、それぞれにホステスが付いている。 右から、小学校・高校・大学の同級生、先輩、事務員、俺を通しての知り合いではあるが、それぞれは、面識があるとは思えないのだが……。 相変わらず意識が淀んどいる。 自分の存在が薄く、時折り、悪寒が通り抜ける。 どこか白い膜が貼った様に、眼を開けても、欝陶しさがある。
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