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『いらっしゃいませ』
次々とボーイ達が声をあげ、黒い影となってうごめいている。
『お~い、ここだ、ここ!』
と、叫ぶ声が聞こえた。
誰とも待ち合わせをしていないハズなのに、声の方に顔を向けた。
7人の男と、それぞれにホステスが付いている。
右から、小学校・高校・大学の同級生、先輩、事務員、俺を通しての知り合いではあるが、それぞれは、面識があるとは思えないのだが……。
相変わらず意識が淀んどいる。
自分の存在が薄く、時折り、悪寒が通り抜ける。
どこか白い膜が貼った様に、眼を開けても、欝陶しさがある。
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