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「ひよこは俺のなのに…」
「え?なんて?」
うつむいてボソッと呟いた舜也の言葉は、クラブの騒音にかき消されてうまく聞こえなかった。
「ねぇっ今なんて?」
耳を舜也に近づけて、大きめに問いかけると、
フワッと頬に暖かくて、柔らかいものが触れた。
……えっ…………?
今の…って………
「舜っ………」
「ひよこが元気になるおまじないっ」
驚いて舜也を見ると、クシャッと笑ういつもの彼がいた。
なんだかあたしは拍子抜けして、つられて笑ってしまった。
「もう……
でも、ありがとう。元気でた。」
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