日常の一部

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  あたしがそう言うと、彼は照れくさそうに笑う。   「元気が欲しいときはいつでも言って! ひよこには特別に、いつでもどこでも俺の顔、分けてあげるから!」   「あら、舜也 あんたアンパンマンだったの?」   あたし達はそう、また普段のくだらない会話を始めた。     ありがとう…舜也。   あたしは舜也の唇が触れた頬に触れながら、心の中で呟いた。     舜也はいつも元気にしてくれる   だからあたしは、ここに来る。   この時間が、 あたしにとって日常の一部だと言っても過言じゃないくらいに――――。      
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